2023年1月31日(火) 好調なテスラの中国販売に、小さくも歴史的な異変あり 米テスラの中国販売に歴史的異変が発生した。2022年通年では結局前年比40%以上の44万台となり好調ではあるものの、ここ4年近く四半期ごとに同じリズムで販売台数を刻んできたのがテスラの中国販売の特徴だったが、22年10~12月期でその法則が途絶えた
2022年12月31日(土) 日系主要三社のEVが中国で出揃う。勝機は? トヨタ自動車の中型SU EV「bZ4X」が中国において発売開始し、日系主要三社のEVが中国で出そろった。結果的に最も後発となったトヨタだが、一汽トヨタはすでにbZシリーズ第2弾、EVセダン「bZ3」を正式に発表、予約受付を開始、また、第3弾についても。
2022年11月30日(水) 2022年最大の自動車イベントとなった輸入博、各社の状況は? 2022年11月5日から10日まで上海市で開催された第5回中国輸入博では、グローバル自動車メーカー15社が出展した。コロナ再まん延により、11月の広州ショー、4月の北京ショーがそれぞれ中止、折しも今回の輸入博は、2022年の中国における最大の自動車イベント
2022年10月31日(月) 融合進む中国の配車サービスと自動運転技術 映画などで描かれる、無人の車両が町中を走り回り、どこでも手を挙げたり、デバイスで発信したりすれば、すぐにそれらの無人車両が目の前に到着して乗車でき、どこでも降車できる、という世界は、技術的にはもうすでにそこまで来ている
2022年09月30日(金) DiDiサイバーセキュリティ審査以降の中国配車業界構造 中国配車サービス最大手の滴滴(DiDi)がNYへの株式上場直後となる2021年7月、中国政府によりサイバーセキュリティ審査が起動され、監査を受けることになり、大きく業界が揺れた中国配車サービス。
2022年08月31日(水) 格安EV五菱も参戦、中国HEV市場の最前線 上汽GM五菱(Wuling)は2022年8月25日、格安人気ガソリンSUV「星辰」にHEVを追加したと発表した。「2.0L DHT電勁」グレードが9.98万元、「2.0L DHT電速」グレードが10.98万元で、中国でも10万元を割るHEVは史上初と思われる。
2022年07月31日(日) BYDが日本の乗用車市場に進出、その背景と狙い 中国民間完成車メーカー大手BYDの日本子会社、BYD JAPAN株式会社は2022年7月21日、東京でブランド発表会を開催、日本の乗用車市場への進出を発表した。日本のEVバス市場でシェア7割を超えるともされるBYDが、乗用車分野でも攻勢をかける
2022年06月30日(木) GeelyやCATLも 中国最新バッテリー交換事情 BEVに対して、充電のみならず、バッテリーそのものを気軽に交換できる仕組み、バッテリー交換について、最近中国で動きが激しくなってきている。20年10月本稿でも取り上げたが、直近の状況についてアップデートする
2022年05月31日(火) 間もなくベール脱ぐJIDU、減益でも自動車分野好調のバイドゥ バイドゥは先日、2022年3月31日までの第一四半期決算を発表、最終利益は同10%減の38.79億元となった。同社ファウンダーである李彦宏董事長兼CEOは、自動車分野の事業に対する詳細を開陳、関連事業の売上が累計100億元に達して
2022年04月30日(土) 上海ロックダウンで大打撃の中国自動車市場は今後どうなる? 中国自動車市場において、あまり良くないデータが出始めつつある。例えば、乗用車市場情報聯席会(乗聯会)が2022年4月下旬に発表した、2022年4月の中国乗用車新車販売台数予測は、前年同月比30%以上の減少となった
2022年03月31日(木) 「駆逐艦」「イルカ」奇抜車種を発表するBYDに何が? 中国民間OEM大手のBYDが今、大きく躍進している。一つは、従来からの王朝シリーズがより人気を博すようになったこと。これには、プラグインハイブリッド(PHEV)ながら、日系ハイブリッドとガチ勝負を挑んだ独自システム「DM-i」に切り替え、それが好評を得ているため
2022年02月28日(月) 独VWがファーウェイ自動運転部門を買収? 独メディア「Manger Magazin」が、独VWとファーウェイが、ファーウェイの自動運転システム(ADS)部門買収で協議中と報じたことで、中国自動車業界が騒然としている。世界トップをトヨタ自動車と争うVWは中国自動車市場において、トヨタの2倍のシェアを握るNo.1
2022年01月31日(月) 中国発の超ラグジュアリーが軌道に乗りつつある新興OEM スマートカー分野のスタートアップ華人運通(Human Horizons)のインテリジェント・ヴィークル(IV)ブランド「高合(HiPhi)」は2022年1月18日、山東省青島市と契約、同市に中国総本部と、販売サービス本社を設立、グローバルクラスの研究開発センターを構築
2021年12月31日(金) 2022年の中国NEV販売は日本新車販売越えとされる背景 中国自動車工業協会は2021年12月14日、2022年中国自動車市場発展予測サミットを開催、2022年の販売状況予測レポートを発表した。それによれば、2021年の中国新車販売市場は前年比3.1%増の2610万台となり、2022年はこれを土台に同5.4%増の2750万台に達する
2021年11月30日(火) バイドゥ「Apollo Moon」OEM横断化の背景 ここ最近、このApollo Moonに様々な動きがあった。一つは、このARCFOX版Apollo Moonが北京市の首鋼エリアで実証実験を開始したことも。もう一つは、中国新興EV「威馬(WM)」、広汽集団「埃安(Aion)」でもそれぞれのバージョンのApollo Moonを発表したこと
2021年10月31日(日) 日産スペイン工場も買収か? 長城汽車の海外展開急加速 スペインのバルセロナにある日産の工場について、長城汽車に売却することで協議中。長城汽車はタイ・インドのGM工場、ブラジルのダイムラー工場などを次々と買収、自社のグローバル戦略を急拡大させているが、その爆買いの矛先が日系工場にも向かった
2021年09月30日(木) 中国の自動車輸出が激増、その背景とは? 中国の自動車輸出が激増している。2021年1~8月のわずか8ヶ月で、それまで過去数年間の中で年間輸出台数が最高だった2018年通年の104万台を上回った。中国の自動車輸出はここ数年、年間100万台前後で推移してきたが、2021年は200万台を超える可能性も
2021年08月31日(火) ファーウェイをとことん拒絶する上汽集団の昨今の動き 多様化著しい中国では、当然自動車業界もファーウェイ一色ではない。中国国有OEM最大手の上汽集団董事長が2021年6月末、「我々は自動運転分野などでファーウェイなど第三者と連携するつもりはない。我々は魂を抜かれ、もぬけの殻になってしまう」と発言。
2021年07月31日(土) 好調な中国NEV市場で大手は苦戦 さらに深刻なリスクとは? 独VWのBEV「IDシリーズ」が中国で正直「全然売れていない」状態だ。例えばトヨタ自動車が2022年、満を持して中国等に投入するBEV「bZシリーズ」が、好調な中国NEV市場の勢いに乗り、容易に成功する、と考えるのは間違いだということが分かる。
2021年06月30日(水) 2021年世界最大のIPO、中国ライドシェアDiDiとは 中国ライドシェア最大手の滴滴(DiDi)は2021年6月11日、SECに正式にIPOのための目論見書を提出。証券コードは「DIDI」。時価総額は最大で1000億ドル(約11兆円)に達する。これはホンダ(約6.54兆円)と日産(約2.37兆円)の時価総額の合計をはるかに上回る
2021年05月31日(月) 中国市場の覇者VWはBEVに振り切ったか グローバル販売において、トヨタが20%、ホンダが30%、日産が35%程度であるのに対して、VWの中国販売比率は40%前後に達しており、そもそも中国市場に対する依存度は高い。今回、安徽省合肥市に新たなBEV専用工場を起工した。中国では三つ目となる
2021年04月30日(金) 上海モーターショー、世界を巻き込む大きなうねり 日系企業もトヨタ、ホンダ、日産を中心に大攻勢を仕掛けた、と日本では報じられている。ただし、日系企業のこうした動きも、今回の上海ショー全体の中に占める割合は、思いの外小さい。中国市場における日系車の乗用車シェアは20~25%程度に過ぎず
2021年03月31日(水) 2021年政府活動報告に描かれた中国自動車業界 昨年2020年の政府活動報告では、突如「バッテリー交換ステーション」が明記され、それ以降、中国の業界が大きくその方向に舵を切ったのはよく知られている。それを受けての2021年、今回の政府活動方向では何が描かれたのか?
2021年02月28日(日) BEVの航続距離を極端に重視する中国 独コンチネンタルは2021年1月25日、「コンチネンタル2020年未来移動趨勢調査レポート」を発表。独、仏、米、日、中の5ヶ国を対象として、新型コロナのまん延による移動習慣の変化や、今後の趨勢と考えられるBEVへの受容度について、比較できるデータが
2021年01月31日(日) フォックスコンの車参入でアップル、バイドゥは? 台湾フォックスコンは2021年1月、相次いで二つの大きな動きを見せた。一つは、ほぼ倒産しかけていた中国新興の拜騰(BYTON)への数億ドル出資、もう一つは、吉利(Geely)親会社との、グローバルメーカーを対象とした自動車代理生産新会社の設立。
2020年12月31日(木) 日本はEV熱に浮かれ、中国はHEVに熱視線 日本政府が30年半ばを目途にガソリン車の新車販売を禁止する可能性が報じられ、これに呼応するように小池百合子東京都知事は30年での東京都内での販売禁止を発表、BEVが日本でもにわかに脚光を浴びる中で、世界最大のNEV市場である中国では、むしろ
2020年11月30日(月) 2035年までの中国CASE戦略、固まる 2021年から、中国では新たな5ヶ年計画、第14次5ヶ年計画が始まるため、それを前にした5~15年後までの計画やロードマップ、「NEV産業発展計画(2021-2035年)」「省エネ・NEV技術ロードマップ2.0」「ICV技術ロードマップ2.0」などが発表されている。
2020年10月31日(土) 世界はEVシフト?25年にNEV700万台販売目指す中国の現実 2035年、米カリフォルニアではHEV含むガソリン車の新車販売が禁止されるかもしれないが、その時中国では、年間販売台数はNEVが1400万台、HEVが1400万台、となっているかもしれない。世界最大のNEV市場である中国でも「何が何でもNEV」という風潮は壊れ
2020年09月30日(水) BEVバッテリー交換を急加速させる中国 中国では、わずか3分ほどでバッテリーを交換できる仕組みが浸透しつつある。つまり、大げさに言えば、充電する必要なく、むしろバッテリーごと新たな満充電のものに変えてしまえる、ということでもあるし、それがスタンダードになっているのが北京だ。
2020年08月31日(月) 勝ち負けくっきりの中国新興EVと、ダークホース 中国の新興EVメーカーでは現在、IPOラッシュが続いている。2020年7月末には理想(Lixiang)が米NYナスダックに上場した。小鵬(Xpeng)も8月27日、米ナスダックに上場した。これで米ナスダックに上場する中国新興EVメーカーは、最大手の蔚来(NIO)を含め3社
2020年07月31日(金) 淘汰加速、中国自動車バブル崩壊へ 中国で、主に地場系の自動車メーカーの苦境が相次いでいる。背景には、2018年に初めて新車販売市場が前年割れを起こし、2019年も2年連続マイナス成長、2020年には追い打ちに新型コロナウイルスがあり、それ以前の高度成長期に夢想され走り出した多くの
2020年06月30日(火) 驚愕! 世界主要車メーカーの対中依存度 新型コロナウイルスのまん延とそれに伴う発生地、流行震源地、それらの中国による情報隠ぺい疑惑、香港に対する国家安全法適用、新疆ウイグル自治区問題や米ウイグル人権法、中国の南シナ海・東シナ海への進出加速、中印の国境紛争に伴う衝突など、
2020年05月31日(日) 中国民族系でBYDがひとり負け トヨタが救世主? 上場している民族(国有資本が入っていない純粋な民間企業)3社、BYD、吉利汽車(Geely)、長城汽車(Great Wall)を比較してみると、売上高でBYDは唯一1000億元を超えて1200億元と突出しているのに、最終利益では、Geelyが68億元、Great Wallが40億元に対
2020年04月30日(木) 米中新たな火種? ファーウェイ「車」分野加速 以上のように、ドナルド・トランプ米大統領が警戒するのも無理はない事業ボリュームになっているファーウェイだが、近年、急速に意欲を見せて取り組んでいる分野こそが、自動車だ。2019年5月、正式にスマートカーソリューションBUを発足させ、展開を
2020年03月31日(火) 新型コロナ下で逆に活発化する中国自動運転業界 そんなこんなで、新型コロナウイルスに翻弄される中国自動車業界ではあるが、ウイルスまん延により、中国でも逆に注目を集めるようになったのが、自動運転による無人走行技術だ。要は人と人の接触が問題なのであって、人と接触せずに、様々なニーズが
2020年02月29日(土) 新型コロナ下の中国自動車市場を読む 新型コロナウイルスのまん延により、大混乱となっている中国。中国自動車工業協会は2020年2月13日になり、ようやく20年1月の中国新車販売台数と生産台数のデータを発表した。それによれば、生産台数は前年同月比24.6%減の178.3万台、販売台数は同18%減の
2020年01月31日(金) 中国のテスラ愛が止まるところを知らない 日本でも米テスラの株価の好調などはたびたび報じられているが、中国ではその比ではない。後述のように、日本ではほとんどテスラは走っていないのでやむを得ないかもしれない。本当に中国はテスラが大好きだ。それだけ切り取ってみると、米中貿易戦争
2019年12月31日(火) 広州モーターショーでもNEV熱くっきり 2019年11月22日から12月1日まで開催されていた広州モーターショーに行ってきた。中国の新車市場は、通常ガソリン車も、新エネルギー車(NEV)も厳しい状況が続いており、2019年後半以降、双方とも単月で前年同月と比べてマイナス成長を記録するようになった
2019年11月30日(土) NEV急速普及で露見、危険な中国の充電スタンド 前回、中国の新エネルギー車(NEV)に関する充電インフラ面のマクロ状況をお伝えしたが、紹介したほど順風満帆、というわけでは決してなく、そこは「中国らしさ」があることも、あわせて押さえておきたい。例えば、少し前の記事になるが、中国NEV最新報道を伝
2019年10月31日(木) 急増するNEV、中国の充電インフラ最新事情 「中国ではものすごく新エネルギー車(NEV)が売れていると聞くけど、充電インフラ面は大丈夫なんですか?」よく聞かれる質問である。中国の大都市などを移動する際、車のナンバープレートの色に注目してほしい。青が従前からのガソリン車(中国ではHVもこちら)
2019年09月30日(月) 中国の新興NEVメーカーの最新事情 中国では現在までに、もともと存在するOEMの他、雨後の筍のように新たな自動車メーカーが誕生している。その実態を完全に把握している人は中国現地も含め、世界中にも誰一人いないと思われるが、総数は400社とも、500社とも言われる。自動車大国である日本