
PPT(パワーポイント)を使った流ちょうなプレゼンが得意な、新興自動車メーカーを特に、「PPT造車企業」と呼ぶようになっている中国。次世代モビリティに対して、ネット企業などが盛んに進出し、多くの資本を吸収している現実はある。そんな中、もう一つのPPT造車が最近、注目を浴びている。衆泰汽車(Zotye Auto)傘下の独立ブランドである君馬汽車(Traum)である。
Traumは昨年2017年6月27日に成立、中国の1985年や1990年以降生まれの若者をターゲットとする。北京南部の新都市構想、雄安新区を本拠地とし、若者に対して、潮流・スマート・品格・理想を備えるモビリティを提案するという。
設立1年だが、Zotyeの襄陽・長沙の二大生産基地と、販売ルート500社のリソースを活用し、すでに新モデルを三つリリースしている。
三つともSUV。重慶と上海にR&Dを設け、Zotyeとの連携により、急速に力をつけてきている。今後3年間で新車をSUV8とセダン1の計9モデルをリリース予定で、年産50万台の体制が整う。
一方、初モデルとなるS70が市場に出始めた時から、奇抜すぎると一部で非難の声も多かった。ただし、オリジナリティーは高く、一定の評価は得た。ただし、2台目の音楽SUV「MEET3」はベンツのGLAと、3台目のMEET5はマツダCX-4と外観から内装まで完全に、という具合に、パクリで話題を呼んでしまった。
パートナーとして、HUAWEIやCHINA MOBILEらが控え、今後は積極的に自動運転領域とスマートモビリティ領域への進出を図る。2021年の前までに自動運転レベル5を実現し、製品にARや顔認証等先進技術も導入していく。さらに、 Traum自身のスマートモビリティに関するエコシステムの構築を進めるという。
