
中国南西部、広西チワン族自治区の省都、南寧市の北東、雲南省の観光名所で有名な桂林と行政区画としては東側に隣接する、柳州市。普通の日本人には全く無縁だと思えるこの地が今、世界最大の新エネルギー車(NEV)大国の中国の中でも、「柳州モデル」として、そのEV普及に注目が集まっている。
この地には実は、上海汽車集団と米GMの合弁である、上汽通用五菱汽車の本社や工場が存在する。そのブランド「宝駿(Baojun)」は中国EV販売ランキングの常連化しつつある。お膝元の柳州では特に、ミニタイプのEV「Baojun E100」「Baojun E200」をよく目にする。統計によれば、柳州では現在までにマイカー通勤の23%が、こうしたミニを中心としたEVになっている、という。
中国では、低価格のこうしたミニタイプがEV販売をけん引してきたが、今では全く売れなくなってきており、コンパクト以上のセダンやSUVが人気になりつつあるが、柳州では、この小ささが移動の利便性を高めるとして、今でも人気のようだ。補助金後で4万元(約68万円)かからない。
ミニEVが多いため、柳州では、2台のミニEVが1台分の駐車スペースに駐車するのが習慣化し、都市空間の合理的使用につながっている、という。また、公共施設を中心に、充電スタンドを急速に整備しており、このレポートでも中国現地記者は「柳州では充電スタンドを探すのに全く苦労しなかった」と感想を述べている。
個人向けの他、タクシーや物流、清掃車などの方面にも柳州ではEVが普及している。さらに、カーシェアリングでもEV活用が進んでいる。柳州では、「WarmCar」と呼ばれるカーシェアリングサービスが定着している、とされ、「1kmあたり1元(約17円)という快適なコスパ」だという。コスパが良いからか、中国では面倒でサービス利用を妨げているとされる、事前と事後の車体写真撮影も、すんなり応じるユーザーが多い、という。
