
ボッシュは、都市部L2クラスの横方向支援(Urban Pilot)に特化した統合制御ECUを披露。エヌビディアOrin-Xチップをデュアル構成で搭載し、最大演算能力508TOPSを実現。12超音波+11カメラ+5mm波レーダー+1LiDARによるセンサースイートを統合し、交差点での操舵・路地侵入・駐車支援までカバーする包括的ADASソリューションとなっている。Orin-Y版も年内量産予定で、ハイエンドモデル中心に搭載が進む。
徳賽西威(Desay SV)は、36〜128TOPSの演算性能を持つ可変構成プラットフォームを展開。7~11カメラ+1~5個のLiDAR+12超音波センサーの構成にも柔軟に対応し、マップレス型NOA(ナビゲーション支援運転)機能を軽量実装できるのが特徴。運転履歴記憶や燃費最適化運転などの補助機能も備え、日常的な使い勝手とコストを両立する設計思想が評価されている。
華陽(ADAYO)は、CPU・GPU・NPUのトリプル構成をベースに、最大4K画面×6枚のマルチディスプレイ制御や、音声・ナビゲーション・HUDまでを一体処理できる「SA8775P」を発表。ASIL-D対応の安全性を確保しつつ、高速NOAと都市NOAまでを単一チップで実現可能。ドライバー監視やAR HUD、3D地図統合など、知能化UXとADASを融合する設計となっている。
佑駕創新(MINIEYE)は、iPilot 4 plusにおいて地図線形ベースの「6M」技術を核に開発されたL2+ソリューションを展示。128TOPS演算力と8MPカメラ×2、1LiDAR、12超音波センサ構成により、レーンチェンジ・記憶走行・交差点認知・駐車誘導など複雑シナリオに対応。30万台クラスの量産EVモデルへの搭載がすでに進行しており、コストと性能のトレードオフ設計が強み。
元戎啓行(DEEPROUTE)はVLA(視覚-言語-行動)モデルを公開。この分野は理想(Lixiang)が先行しているが、他社も追随していく形に。Chain of Thought(思考連鎖)構造により、視覚的に認識した対象を言語的に理解し、それを行動に変換する大規模マルチモーダルAI制御の導入が進められている。これは従来の規則ベースのADASと異なり、より人間に近い意思決定と運転操作を再現するアプローチであり、将来的には「特定シナリオ対応型の自律判断NOA」につながると期待されている。
業界は、従来ADASのL2からL2+の標準化、及び知能領域融合の競争に進みつつある。演算能力は100TOPS超えが最低ラインで、センサー構成はカメラ+LiDAR+超音波のミックスが主流(テスラ型のLiDAR非搭載は非主流)。地図依存型からマップレスまたは走行履歴記憶型NOAへ移行している。HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)やDMS(ドライバーモニタリング)との連携も加速。高速道路のNOAはもはや当たり前、今後は都市NOAをどう実現するのかが焦点となっている。
