
全長4600mm、全幅1850(1875)mm、全高1660(1645)mm、ホイールベース2765mmとなるboZhi 3X。価格帯は10.98万~15.98万元となり、エントリーにはLiDARやMomentaのADASはないが、日本円で約220万円という低価格。このうち、LiDARやMomentaのADAS搭載のものが14.98万元と15.98万元のものになる。CLTCによる航続距離は430km、520km、610kmの三種類。
初のLiDAR搭載15万元以内のboZhi 3Xの14.98万元と比較対象となるのは、元PLUSのスマートドライブ版で14.58万元。一見boZhi 3Xの方が高いように見えるが、初期特典としての割引が1万元で、元PLUSよりも価格が安くなる。ボディサイズも全幅のみ両者同一であるものの、全長、全高、そしてホイールベースはboZhi 3Xの方が大きい。
BEVとしての性能では、boZhi 3Xの14.98万元の航続距離が520kmに対して、元PLUSは510km。急速充電は30%から80%までがboZhi 3Xは24分だが、元PLUSは30分かかる。電池容量こそboZhi 3Xが58.37kWhに対して、元PLUSは60.48kWhとなっているが、それ以外のBEV性能は両者拮抗。最も重要な航続距離や充電時間で勝るboZhi 3Xに軍配が上がりそう。
スマートドライブに関して、LiDARの有無が決定的に違う。また、チップはboZhi 3XがエヌビディアのOrin-Xに対して、元PLUSはOrin-Nか国産としており、やはりboZhi 3Xが上回る。これは計算能力に如実に表れ、boZhi 3Xが254TOPSに対して、元PLUSは84/128TOPSにとどまる。これにより、元PLUSは高速道路限定のNOA(ナビゲーションオンオートパイロット)のみであるのに対して、boZhi 3Xは都市内でもNOAを実現している。
車載システムはまだ不明な点が両者ともに多いが、boZhi 3Xは米クアルコムのスナップドラゴン8155を採用する。事前の情報ではboZhi 3Xはファーウェイのソリューションを取り入れるとしている。コンソールディスプレイはboZhi 3Xが14.6インチで、15.6インチの元PLUSに後塵を拝し、また元PLUSにはあるが、boZhi 3Xに無いものとして、HUDと冷蔵庫がある。
元PLUSの他、この分野には吉利(Geely)の銀河「E8」もあり、両者の月販は1~2万台(元PLUSのATTO3としての輸出を除く中国販売のみ)。boZhi 3Xもまずはここを目指すことになるが、BEV 1車種の月販1万台はトヨタのみならず、外資合弁でもVWのID.3など数えるほどしかない。この製品力で中国で売れない、となると、もう他の手段が見当たらない、そんな背水の陣的なモデルでもありそうだ。また、トヨタがこの方面でBYDを代表とする中国勢による価格競争に真っ向勝負する、というよりも引き込まれた、とも受け取られる可能性がある。
