東風日産「N7」25年5月に販売開始、中国ニーズを網羅したBEV
東風日産が販売準備を進める中大型セダンBEV「N7」が2025年5月から販売開始されることが明らかになった。「N7」は2024年の広州モーターショーで初公開されており、「GLOCAL」モデルに基づく最新のスマート技術の成果とされる。クアルコムのチップを採用、中国新興Momentaと共同開発したスマートドライブを搭載、さらに東風日産が開発したAI零圧クラウドブランケットシートを初めて活用する。

東風日産が提唱する「GLOCAL」は、日産が持つグローバル技術を基盤とし、中国市場に特化したカスタマイズや機能を取り入れた製品を展開することを意味する。例えば、世界的な電動車技術や自動運転技術をベースにしながら、中国の消費者が重視するデザイン、快適性、最新のインテリジェント機能(NOAやAIシートなど)を加える。

外観デザインに関して、「N7」は現在の中国の新エネルギー車(NEV)によく見られる一体型デイタイムランニングライトと密閉型フロントフェイスを採用。「7」字型のヘッドライトユニットはインタラクティブ機能を備えている。

車全体のデザインスタイルは、小鵬(Xpeng)の「P7+」に似たものとなっているとされ、サイドはクーペスタイルに傾いており、短いリアデザインが全体のスポーティさを引き立てている。リア部分には、一体型のテールライトユニットが採用され、フロントデザインとの調和を図っている。車両サイズは、全長4930mm、全幅1895mm、全高1487mm、ホイールベース2915mm。

内装デザインに関して、新型車はシンプルなデザインスタイルを採用し、フローティング式フル液晶メーターとフローティング式センターディスプレイにより内装のハイテク感を高めている。また、電子式シフトセレクターを採用しており、車内空間の最適化に貢献。

AI零圧クラウドブランケットシートは、東風日産が開発した高度な自動車用シート技術このシートは、49個のセンサーで構成された「電子皮膚システム」を搭載しており、1ミリニュートンの微小な体圧変化を正確に検知できる。このリアルタイムのフィードバックに基づき、シートは背部、腰部、脚部のサポートを自動的に調整し、無意識のうちに最適なフィット感と快適性を提供する。

さらに、このシートには自動適応型AIアルゴリズムが組み込まれており、継続的な学習とOTAアップデートを通じて、常に最も快適なドライビングポジションを維持する。表面素材には、東風日産が3年かけて独自に開発した「凝脂材質」が使用されており、水のような滑らかな肌触りを実現しているという。中国で現在重用される車内の三種の神器の一つ「ソファー」に完全に対応した。

さらに、「N7」にはMomentaの高度運転支援システムを搭載し、高速道路ナビゲーション支援NOA、都市記憶型ナビゲーション支援NOA、全シーン対応型自動駐車などの機能を備えている。航続距離は500~600kmが想定されている。中国における販売減が止まらない東風日産だが、この新型BEVが起爆剤になれるかどうか、注目される。