
NETAの製造拠点、広西チワン族自治区南寧市で動きが活発だ。まず、HOZONに出資している南寧産業投資集団は2024年11月14日、HOZONと合意、HOZON及びそのサプライチェーンにおける金融サポートを行っていく。南寧工場を中心に、原材料の調達、生産、物流、部品輸出などの業務で資金提供を行い、これを支えていく、という。
さらに同年11月19日、南寧産業投資集団傘下の自動車部門がサプライチェーン・カンファレンスを開催。そこでNETAの南寧工場の生産再開と経営を推進、「AYA」「X」などの輸出業務の継続を図ると宣言した。このカンファレンスには柳州五菱自動車工業、合肥国軒高科(Gotion High-tech)、湖南中車時代などが参加、南寧産業投資集団によるNETA復活を支援していく可能性がある。
南寧産業投資集団がここまでNETAに肩入れするのは、HOZONの株主であり、すでに相当な資金をHOZONに注入しているためと思われる。このままHOZONが倒産すれば、南寧産業投資集団の資産価値に大きな穴が開く。また、今までの中国新興の倒産と違い、NETAの販売台数は桁が一つ二つ違い、膨大だ。アフターサービスを展開できなくなると、今までの比ではない社会的混乱が起こる可能性もある。
南寧工場は主に、NETAの海外輸出用として位置付けられている。NETAはすでにタイ、マレーシア、インドネシアにも工場を展開、これらのサプライチェーンの要が南寧工場だ。そこに力を入れていく、というのは、南寧産業投資集団の本拠地であることが大きな理由だが、NETAの中国国内販売回復を放棄するようにも見える。
HOZONによるSNS更新ももう何日も海外展開ばかりの話をしている。中国市場で競争するには確かに厳しいNETAだが、だからと言って海外が容易、というわけではもちろんない。足元、NETAが最も力を入れているタイは、家庭債務残価の上昇により、自動車販売が不振。それでも参入間もなくのNETAは、タイにおいて成長を続けているが、過去最高月販となった2024年9月でもわずか700台ほど。HOZONの苦難はまだまだ続きそうだ。
