ボッシュとテンセントが自動運転とスマートコックピットで提携
独ロバート・ボッシュと中国のIT大手テンセントは、新たな戦略提携に関するMoUを締結した。この新たな協定により両者は、パブリッククラウド、専用自動運転クラウド、自動運転マップ、スマートコックピット、AIモデル基盤、国際市場への展開などの分野で協力をさらに深める。互いの強みを活かしてスマート技術の自動車分野における普及、そのビジネスを拡大することを目指す。

2020年9月に初の戦略的提携MoUを締結して以来、両社は市場に多くの革新的なスマートアプリケーションを展開し、特に自動運転分野ではボッシュが2023年末に中国市場に向けた高レベルの自動運転ソリューションを提供。これにより、ボッシュは高度な自動運転技術を持つ国際的なサプライヤーとしての地位を確立し、高速道路、都市部でのナビゲーション補助、駐車支援などの機能を消費者に提供している。また、2024年末までに複数の都市を対象に地図不要の自動運転ソリューションを導入予定で、テンセントのクラウドサービスを活用し、データ管理やアルゴリズムトレーニングを効率的に行っているという。

特筆すべきは、テンセントが提供した専用クラウドサービスで、これにより業界で初めてのケースとなり、厳しいデータコンプライアンスを満たしながら、開発効率を向上させることに成功したという。また、スマートコックピット分野においても、ボッシュのソフト/ハードウェア技術とテンセントのエコシステムを融合し、スムーズで高度な体験を提供するための基盤を構築したという。

ボッシュ中国の王偉良氏は「電動化とスマート化を見据えたモビリティにおいて、ボッシュは広範な技術と経験を持ち、テンセントのクラウドやエコシステムの力を借りることで、過去3年間で多くの成果を上げてきた。今後も協力を深め、共に成長し、業界全体のスマート化に貢献したい」と語っている。

テンセントの鍾翔平氏も「ボッシュは長年にわたり、我々の信頼できるパートナーであり、これからのスマート自動車産業の新しいステージにおいても、高度な自動運転やAIモデル、国際展開といった領域でさらに協力を深め、産業の高品質な成長を目指していく」とした。

ボッシュは20年以上の経験をもとに、入門から高レベルまでの幅広い自動運転ソリューションを提供し、各種センサーやソフトウェアを含む総合的な技術を開発している。自動運転ベンダーである小馬智行(pony.ai)や文遠知行(WeRide)などからも自動運転に関するソリューションの供給を受けている。

スマートコックピット分野では、米クアルコムのスナップドラゴン8155Pベースの標準版を世界で初めて量産化し、その後、同8255Pと同8295Pを基にしたアップグレード版を展開。2024年第3四半期(7-9月)には出荷数が100万台を超えたという。

今回のMoUでは、両者の今までの中国の取り組みをもとに、海外市場でも展開していくことも含まれている。また、中国地場メーカーの海外進出にあたっても、両者のソリューションを通じた支援を検討していく、としている。