
小米(Xiaomi)は2024年10月30日、新製品発表会において、スマホ「小米15」シリーズ、独自OSの最新グレード「澎湃」、そしてXiaomi SU7 Ultraの量産モデルを公開した。この車は、技術と高性能を極めたフラッグシップ車として、2025年3月に納車を開始する予定。価格は81.49万元(約1600万円以上)と高額だが、BEVの本格スポーツカーとして注目される。
このSU7 Ultraは、量販の「SU7」をよりアグレッシブにグレードアップしたもの。1548馬力を誇るV8s+V8s+V6sの三電機システムを採用し、0-100km/h加速をわずか1.98秒。ニュルブルクリンクでのタイムは6分46秒874を記録し、世界最速の四ドア車となった。最高時速は350km/hで、性能面では超高級車に匹敵する。車体は、カーボンファイバー素材を多用したデザインで軽量化され、強力な下向き圧力を実現。特に大型のカーボンファイバー製ウイングとアクティブディフューザーにより、安定した走行が可能となった。前方に285kgの下向き圧力を発生する空力パッケージや、大型の前鋸とU形風刀を採用し、街乗りとサーキット両方の用途に対応する設計となっている。
車内のデザインは外観と調和し、鮮やかな黄色の配色やスポーティな刺繍が目を引く。Alcantara®️素材は、座席やステアリング、ドア内側など運転者の手に触れる多くの場所に使用されており、高級感と防滑性を兼ね備えた運転環境を提供する。運転手の快適さを考慮し、視認性とハンドリングを向上させる黄色の回中マーク付きステアリングも搭載した。このSU7 Ultraは、三電機システムを中心に驚異的な性能を実現。主電機であるV8s電機は、98.11%の効率と578PSの出力を誇り、最高27200rpmを達成。このシステムは、過酷なレースや湿滑な路面でも高い操縦安定性を発揮し、トルクを1秒間に500回まで独立制御することで、運転者に優れたコントロール性能を提供する。
また、高性能電池パックを搭載し、1330kWの放電力を誇る。充電はわずか11分で10%から80%まで対応。冷却システムは従来モデルを超える能力を持ち、ニュルブルクリンク2周連続走行でも過熱しない。制動システムにはカーボンセラミックブレーキを採用し、耐熱性、耐摩耗性が飛躍的に向上した。車両にはレース向けアプリ「小米サーキットマスター」が搭載され、サーキットモードでリアルタイムの速度やG値、ブレーキ強度などの情報を提供する。さらに、映像記録機能により、自身の走行を詳細に分析し、結果を共有することができる。Xiaomiの大規模モデルは、センサー情報を直接AIが解釈し運転指令を出す最新の運転支援システムで、2024年12月に新バージョンのテストが開始される予定。
量販SU7でさえ、運転に不慣れな運転手の場合、相応に広い中国の公道でも危険を伴うとされており、このSU7 Ultraに至っては、中国の公道で相応の性能を発揮するのは不可能。価格から考えても、富裕層の趣味的な要素、性能を試したければ、サーキットを借り切るなどが必要になってくると思われる。初弾SU7の月販が2万台を超える勢いを示しており、2025年にも量販第二弾SUV発表予定のXiaomiだが、その前に超ラグジュアリーとしての本格スポーツBEVを市販することで、「つなぎ」的な役割が期待される。
