
中国民間メーカー長城汽車はTHANH ANグループと協業に関するMoUを締結、双方はベトナムにおけるCKD方式の完成車組み立て事業を展開する。詳細は不明だが、長城が中国で製造した部品をベトナムに輸出、THANH ANグループがそれを完成車として組み立て、ベトナムでの販売を目指す模様。最近CDK方式が中国現地メディアでもちらほら出てきており、またベトナムに進出する中国勢も目立ってきている。
長城は2023年初、ベトナムの自動車販売ディーラーと海外で展開する同社ブランド「GWM」モデルの販売で合意。同年8月にはGWMのベトナムにおけるお披露目を行い、タイでも注力して、グローバル戦略車と位置付けるコンパクトSU HEV「ハヴァルH6」を発表していた。これと同時に、ベトナムで初めてのリアル店舗をオープンさせ、GWMとしてベトナム進出を果たしていた。
長城はタイを起点に、東南アジア市場を攻略、現在までにベトナムを含む、マレーシア、ラオス、ブルネイへの展開を完了している。マレーシアでは2024年1月、長城はEP Manufacturing Berhad(EPMB)とCDKでの協業に調印、東南アジアで初めてのCDKプロジェクトとなった。これが間もなくスタートする、というタイミングで、ベトナムでも同じスキームを図った形。また、インドネシアでは組み立て工場の整備を進める予定で、2024年内に正式に操業させる予定。
長城がここまで海外展開を急ぐのは、中国市場での厳しい戦いがある。オフロードNEVの「タンク」が好調な以外、主力のハヴァル含め、マイナス成長が続いている。「WEY」や「ORA」などに至っては2024年8月、-50%近いマイナス成長となっている。BYDが中国市場でも好調で、その上で先を見据えた海外展開をしているのとは毛色が違う。ただ、中国市場の苦境が背景にあるとはいえ、中国勢のプロジェクト速度はいつだって驚異的であることは間違いない。
ベトナム自動車メーカー協会(VAMA)に属するメーカーの販売台数は月販2万台を上回る程度。台湾でも4万台を上回ることを考えると、まだまだバイクが強い市場だが、その分伸びしろがあると考えられているか。今回の長城に限らず、BYDや奇瑞(Chery)も積極的にベトナムに進出している。
