
広汽集団のオリジナル新エネルギー車(NEV)ブランド埃安(AION)は2024年7月17日、タイ工場の竣工と、コンパクトSU BEVの新型「AION V」のラインオフを発表した。モデルチェンジを行った「AION V」は厚めになったヘッドライトが特徴的。この新型は中国を含めて初のラインオフであり、中国国内販売が足踏み状態のAIONもタイに注力していく姿勢を鮮明にしている。
このAIONのタイ・スマート工場は「小規模、生産スピード、ローリング式」の理念を受け継ぎ、今後一定規模になったのちに拡張していく計画。中国のAION工場は中国で「灯台工場」と呼ばれるクリーンエネルギー等のみを使用した工場として知られるが、それを今回、タイにも完全に移植し、運営していく。
このタイ工場では、AION生産方式を全面的に貫徹、一切の無駄を除去し、極めて精緻な効率、コスト、品質を打ち出す、としている。データ駆動に基づき、ビッグデータ、AI、IoT、ビジュアル技術など新技術を応用、100%のデータ相互連結を実現した、という。工場で応用しているスマート製造アルゴリズムはすでに累積100万件の生産販売データとなっており、生産スケジューラをリアルタイムに最適化する。
今回、この工場で初めてライオンオフしたのは、新型で中国含む世界初の「AION V」。「タイの消費者に世界と同歩調、最新の製品と、最先端の製品を提供する」としている。タイでも中国売れ筋で「AION V」よりは安価な「AION Y」のPRを続け得ていたため、「AION Y」に注力するかと思われたが、当面は「AION V」に重きを置いてくようだ。
これと同時に広汽集団は、タイ最大のガソリンスタンド経営Bangchakと、そのガソリンスタンドに充電設備を整備していくことで基本合意している。タイの電動車協会によれば、タイ国内には現在、2658ヶ所の充電ステーションと、9694本の充電スタンドがある。広汽集団はすでにタイで7ヶ所のステーションをオープン、2024年末までにはこれを25ヶ所まで拡大。2028年までにタイの100都市に200ヶ所、1000本の充電スタンドを整備する計画で、その中にBangchakのガソリンスタンドを活用したものも含まれていくようだ。
