
中国工業・情報化省が2024年7月12日に発表した最新のリストにおいて、小米(Xiaomi)が正式にリストアップされた。これにより、Xiaomiが自動車製造に必要な二つのライセンスを取得したことが明らかになった。今までは北汽集団が代理製造するような形態で、北汽集団のライセンスを活用していたが、今後はそうした形態が不要になる。Xiaomiが文字通り自動車会社になったことを意味し、なかなかライセンスが取得できなくなっている昨今、中国政府もXiaomiの人気や勢いを認めた形。
今までXiaomiカー、その第一弾の「SU7」のリアのエンブレムには「北京小米」とあった。Xiaomiは北京に工場があり、その意味での「北京小米」とも考えられるが、これは正確には北汽集団を意味する。同日、Xiaomi幹部は公式Weiboで、「小米」だけのエンブレムをつけたSU7の画像を配信、独自にライセンス取得したことをPRした。
中国で自動車の製造・販売を行うためには、国家発展・改革委員会と工業・情報化省から発布される二通のライセンスが必要。そのため、Xiaomiのように新規参入する場合、ライセンス保有企業に代理製造してもらうか、ライセンス保有企業を買収するか、自身でライセンスを一から申請するか、三つの方法しかない。
このうち、ライセンス保有企業を買収する方法は中国政府によって基本的には禁じられているようで、ここ数年では実例がない。また、ライセンスの新規発行も渋る、というより、原則凍結されていたようで、Xiaomiとしては北汽集団と協業するしか、当初は道がなかったと思われる。しかし今回、Xiaomiが地道にライセンスの新規申請を行っており、それが取得できたことが明らかになったが、新規発行はおそらく2010年代後半以来例がなく、異例中の異例と言える。
「SU7」が中国政府の審査に通って製造・販売の許可が出たのは2023年11月15日。この際、申請者は北京汽車集団越野車有限公司であり、つまり北汽集団だった。2024年4月27日、北京モーターショー真っ最中にXiaomiのトップ、雷軍氏は北汽集団の本社を訪問、北汽集団経営幹部と会談し、「北汽がなければXiaomiカーのここまでの発展はなかった」と語っていた。
業界関係者は今回のXiaomiによる独自のライセンス取得は画期的なことであり、まもなく発表されるとされる第二弾SUVにとっても弾みになる可能性がある。また、第三弾が今までとコンセプトを変えた、家庭向けSUVとなる見込みで、2026年の販売開始を目指し、BEVではなくREEVにしていく模様だとも伝わる。Xiaomiの話題性はまだまだ継続する見込みだ。
