北汽とCATLがバッテリー交換で協業、CIICも共同で研究開発へ
北汽集団と寧徳時代(CATL)は2024年6月18日、戦略的協業の深化に関する協議に調印した。また名目的な協業だと思いきや、両者でバッテリー交換タイプの車種の開発や運営にまで踏み込んでいる。北汽集団と言えば、北京のタクシー市場に格安バッテリー交換EVを供給、バッテリー交換ステーションは奥動(Aulton)運営のものが使われていたが、今回の協業を機に、事態が大きく変わるのか、注目される。

今回の発表では、北汽集団がCATLのスケートボードシャシー(CIIC)を採用していくことも含まれている。「シチュエーションが自動車を定義する」というコンセプトの下、世界最大のバッテリーメーカーがEVのシャシーを一から本気で考えたCIICに関して、両者でさらに最適化していくという。

今回の発表のメインがバッテリー交換だ。確かに北汽集団は中国でも初めて本格的にバッテリー交換を大規模に運用したメーカーの一つ。ただし、それは北京市のタクシー市場に限られ、それは今も変化がない。数年たった今、バッテリー交換といえば蔚来(NIO)が定着、北汽集団がAultonとタッグを組んだスキームは北京限定の風物詩になってしまっていた。

そこに今回、北汽集団はCATLともこの分野でタッグを組む。CATLも子会社の時代電服がバッテリー交換事業を行っており、バッテリー交換に特化したバッテリーパック「チョコレート」を開発している。

今回、両社はそれぞれの優位性を持ち寄り、時代電服を含めて、バッテリー交換車種やバッテリー交換用パックの研究開発を進め、バッテリーの流通や管理の方面でも協業する。また、両者やそれぞれの傘下企業は、大型トラックのバッテリー交換でも協力、関連車種の開発や販売、そのほかのバッテリー販売やリースなど含めて幅広く手を携える。

両者は2022年、2023年と立て続けに協業を発表してきたが、中身だけで言えば今回が最も豊富。北汽集団はオリジナルのBEVブランド極狐(ARCFOX)がいまいちピリとせず、その運営を行う上場旗艦も毎年膨大な赤字を垂れ流している状態。CATLと組んで、バッテリー交換に改めてフォーカス、注力していくことで、勢いを盛り返したいところか。

また、CATLもここ最近、バッテリー交換を独自に進めるNIOや広汽集団などと提携。バッテリー交換では今まで若干鳴りを潜めていたところだが、ここにきて攻勢をかけている。その狙いがどこにあるのか、また、それにより独立ベンダーAultonの市場も浸食され気味のような気がしており、若干気になるところではある。