
中国新興メーカー蔚来(NIO)と中国国有メーカー広汽集団のそれぞれのエネルギー部門は2024年6月7日、充電ネットワークの相互の連結についての協業で合意に達した。両社はこの分野での協力をすでに発表していたが、まずは充電の方面。それに対して素早く動いたのは、両者の本気度がうかがえる。一方で、最大の懸念であるバッテリー交換及びそのステーションの互換性については、今回のリリース内容からはまだ見通せない。
今回の協議内容によれば、両者は充電プラットフォームのリアルタイムのデータシェアリングを行い、双方が整備を進めている充電設備で、双方向で互換性を持たせる。2024年5月8日、両者は充電・交換での戦略協業を発表していたが、それ以降初めての具体化。両者はユーザーにBEVの充電に関するカバー範囲を広げ、充電検索の高効率化を促し、利便性高く使用できる充電サービスを提供していくとしている。
同日から、広汽集団のオリジナルBEVブランドである埃安(AION)及びその上位ブランド昊鉑(Hyper)、オリジナル乗用車ブランド伝祺はそれぞれの公式アプリでNIOの充電ステーションが検索結果で表示される。さらに、表示のみならず、ナビゲート、充電スタート、支払いも実現できる。当然、NIOユーザーも同じように広汽集団が整備している充電ステーションを利活用でき、アプリ上でも同じような操作が可能になる。
2024年6月30日まで、双方のユーザーはそれぞれ相手方の充電スタンドを使う際のディスカウントが行われる。2024年6月10日は中国においては端午の節句の休日のため、土日含めた3連休におけるBEVを活用した移動において、両者の今回の協業の効果が早速発揮される、とみている。
NIOによるプレスリリースによれば、NIOはすでに充電スタンドを中国全土に2万本以上整備しており、これは自動車メーカーとして単独整備している中においては最多。長安、吉利(Geely)、上汽GM、小鵬(Xpeng)、極越、ロータス、智己(IM)などの各社・ブランドともすでに充電ステーションの相互利用を進めているという。
今回の広汽集団との充電ネットワーク分野の協業を弾みに、最難関と思われるバッテリー交換方面での本格協業が加速できるか、が今後のポイントになってきそうだ。
