広汽AION、タイの大学と提携、新時代の自動車人材育成・確保
広汽集団のオリジナルBEVブランド「埃安(AION)」は、タイのラジャモンコン工科大学、広東交通職業技術学院、車拉夫国際教育事業集団とともに、「AION国際人材育成戦略協議」に調印した。中国勢がASEANに進出するのはもはや珍しいことではないが、現地の大学とタイアップ、自動車人材の育成と活用を図るというのは珍しい試み。「リソースをシェアし合い、それぞれの優位性を補完、WinWinを目指す」としている。

今回の産学協力は、特に自動車職業教育に注力、四者は産業技術と実際の応用シチュエーションに基づき、国際影響力のあるデジタルリソースバンクを共同で建設する。具体的には人材育成基準を共同で制定し、それぞれの優位性やリソースを整合、関連カリキュラムと課程を開設、国際的な視野に立った専門人材を育成する。

AIONの古恵南総経理は、「AIONとその上位ブランド“昊鉑(Hyper)”は2024年、下半期にかけてタイ進出を加速する。スマート電動化技術はより多くの高度な専門技術人材が必要であり、それにより先進的な製品を打ち出し、良質なサービスを提供できる。今回の協業はAIONブランドの世界的な受容のみならず、タイとの文化的交流を増進、世界の新エネルギー車(NEV)市場に広く人材を普及。それによりAION、Hyperの世界展開を加速させる」とした。

AIONは現在、急速に海外進出を進めている。タイでは2023年8月に現地ディーラーと契約している。以降の半年で、17の国と地域の市場開拓に種まきをしている。2024年5月だけでも、ミャンマーに初のブランド旗艦店を設置、マレーシアでは主力の「AION Y Plus」の発売開始、タジキスタンでは「AION Y Plus」1000台の納車、ネパールでも初めてのオフライン店をオープンさせている。

AIONは今後2年内に、欧州、南米、アフリカ、中東、東南アジアに七つの生産販売基地を設ける予定で、研究-生産-販売のグローバルでの一体化を徐々に実現するとしている。そのためのベースになるものがタイであるとして、タイから放射状に東南アジア、さらに世界に広がっていくという構想がある。そのため、タイでの自動車関連人材の育成と確保が必要であり、今回の動きにつながった、という。

なお、車拉夫国際教育事業集団はやはりAIONのお膝元、広東省広州市にある、自動車人材育成・排出・活用に特化したコンサルティング集団。AION、というよりは広汽集団と長年の付き合いがあると考えられ、そのリソースを今回AIONは幅広く活用する。