Xpeng、海外進出を加速、ASEAN経ずに、EMEAに特化の戦略
中国新興メーカー小鵬(Xpeng)は2024年2月22日、アラブ首長国連邦(UAE)の自動車販売企業Ali&Sonsと戦略的パートナーシップを締結した。Xpengは2024年、海外進出を加速させると宣言しており、その戦略を「海外進出2.0」と命名、Ali&Sonsに限らず、中東・アフリカエリアのパートナーと数多く協業している。2024年6月までに同エリア5ヶ国での納車を開始するとしている。

Ali&Sonsの他、エジプトのRAYA、アゼルバイジャンのSR、ブータンのT Gargour&Fils、レバノンのGargour Asia SALともパートナーシップを締結。UAEに対してはコンパクトSU BEV「G6」、中大型SU BEV「G9」を7月から納車開始する。「G9」の他、中型セダンBEV「P7」をブータンやレバノンでは6月までに、エジプトでは7月から納車開始する。

Xpengによれば、「G6」「G9」の二つのSUVはもともとグローバル市場展開を想定して開発されたモデルであり、同社独自フルドメイン・スマート・エボリューション・アーキテクチャ「SEPA 2.0(扶摇)」に基づくもの。これにより、ハイエンド・スマート電動車の標準を再定義する、としている。

Xpengの唐志坤国際事業総経理は、「今回の契約は、新エネルギー車(NEV)市場の成長的核心と考えられるエリアの開拓であり、XpengによるEMEA市場進軍の極めて先験的な第一歩だ。我々はスマート電動車領域の業界をけん引することを目標に、当地のユーザーニーズに合致する製品の研究開発のみならず、全世界のユーザーに一歩先んじた技術的体験と高品質のサービス提供を行っていきたい」とした。

今回のUAE、アゼルバイジャン、エジプトはベイエリア、中央アジア、アフリカを代表するものであり、Xpengとしても完全な新規進出となる。Xpengは2024年、さらにドイツ、イギリス、イタリア、フランスを含む欧州市場へも本格進出を検討している。EMEA市場を念頭に、Xpengは2024年、同市場におけるシェア獲得のための足掛かりを形成する。

Xpengは足元、中国国内販売がやや低調だ。そのため、海外進出を急ぐ必要があるのかもしれない。しかし、中国の自動車輸出は2024年、500万台の大台を超える見込みで、中国自動車業界そのものが海外市場の開拓を急いでいる、という背景もありそう。Xpengもその波に乗り遅れることなく、EMEAにターゲットを明確に絞った海外進出戦略を進めていく。