ロータス・テクノロジー米上場、27年までにBEVブランドへ転換
ロータス・テクノロジーは2024年2月22日、L Catterton Asia Acquisition Corp(LCAA)の買収を通じて、米ナスダックに上場、コードはLOTとなる。吉利(Geely)をコアとする吉利控股の傘下がまた一つ、上場企業となる。中国の自動車メーカーは資本市場を活用することに長けているが、吉利控股は特にその急先鋒で、新ブランドの株式上場を急ぐきらいがある。今後も極氪(ZEEKR)やポルスターなどの株式上場も予定されている。

中国証券監督管理委員会(証監会)もロータス・テクノロジーの海外での株式上場に関する掲示を2024年2月初めに行っていた。証監会は中国自国のIPO(新規株式公開)にも慎重だが、中国系企業の海外上場にも基本的には慎重なスタンス。それがすんなり認められるところに、吉利控股、あるいはそのトップである李書福氏の政治的手腕があるのかもしれない。

ロータス・テクノロジーは、英ノーフォークを拠点とするスポーツカーメーカー、ロータス・カーズの系列で、2017年5月に吉利控股がその親会社であるマレーシアのプロトンの49.9%株式を取得、同時にロータス・カーズの51%株式を取得したことに起因する。吉利控股は2018年、ロータスを従来ガソリンスポーツカーブランドから全面的な電動化への転換を図ると宣言。

2019年9月には自動車産業集積地の一つとして知られる湖北省武漢市に生産工場の整備を進め、2022年に創業を開始している。2000年に武漢路特斯科技有限公司(ロータス・テクノロジー)が設立され、2021年にはこのロータス・テクノロジーがグローバル本部となり、蔚来(NIO)のVCであるNIOキャピタルなどからも出資を獲得した。

2022年から武漢で生産している中大型SU BEV「ELETRE」はL+(72.8万元)、S+(82.8万元)、R+(102.88万元)のグレードからなり、超ラグジュアリーとして、中国国内では月販数百台程度で推移してきている。従来的なガソリンスポーツカー「EMIRA」も中国に輸入されているが、こちらは月0~数台程度の成績。

ロータスは2028年でブランド設立80周年を迎え、その前の2027年までに完全な電動車ブランドへの転換を進める予定。それまでに「EMIRA」輸入を停止、今後2年でさらにBEV二車種をリリースする予定だという。今回のナスダック上場は今後の展開のための資金的側面の支えとなることが期待されている。