
それによれば、SERESは、2024年1月の納車状況は良好であり、現在手元にある注文件数も十分、今後も販売台数は安定的な成長を遂げる、としている。2024年1月のAITOの販売台数は初めて理想(Lixiang)を上回り、中国新興勢でトップに躍進している。
よく問題視される生産能力についても、「現状の注文件数と、生産能力は均衡を保っており、車種により納車が前後する可能性はあるが、基本的には順調だ」とした。販売台数の8-9割が中大型SUV「M7」に集中しており、「M7」の納期が問題になる可能性はある。
SERESの2023年決算は、売上高が前年比4.1~7.0%のレンジで増加して355~365億元(約7000億円)になる見込みだが、最終損益は46~50億元(約1000億円)になる見込み。足元好調な販売に比して巨大な赤字額についいて、SERESは下記のように要因を分析している。
現在のハイエンドのスマート電動車のコア技術や製品の研究開発費は断続的に増え続けており、これに加えて人件費も上昇している。足元は好調ながら、2023年1~9月は販売が低迷しており、固定費や関連費用が重しになった。2023年10月以降の販売成長についても、2023年6月までのプロモーションが奏功したもので、その費用もまだ回収できていない。さらに、原材料コスト高も大きい。
AITOを主力とするSERESは2023年12月に初めて月販3万台を突破、前年同月比3倍増を記録している。2024年1月も2ヶ月連続3万台を突破している。しかし、2023年通年の販売台数は前年比33%増の10万6703台に過ぎない。2023年の前半から中盤にかけて、いかに苦戦してきたのかがうかがえる。それらもはねのけ、SERESが2024年に業績をどこまで改善できるのか、注目される。
