
中国自動運転スタートアップ文遠知行(WeRide)は、北京市経済技術開発区において、自動運転清掃車を投入したと発表した。自動運転車両が公道の清掃を行うもので、北京市では初の試みだという。車両は従来トラックのような形式で、株主でもある宇通によるものであり、BEVを採用、作業中でもゼロ排出を謳う。中国自治体にしても、最先端技術の投入、クリーン、かつ必要作業の機械化などPRポイントとなりそうで、今後同社の自動運転清掃車を導入する中国自治体も増える可能性がある。
今回WeRideは「自動運転と新エネルギーによる機械が作業モデルと、伝統的な人員作業モデルを融合した商業化清掃プロジェクト」としており、同区からの有料請負の可能性がある。作業時間は現地時間9時から17時までの他、0時から7時までの夜間作業も含まれており、北京で初めての昼夜を問わない無人運転による清掃サービスとなるという。
北京市では2023年7月、自動運転清掃車の公道実証実験をスタート。同年10月には完全無人公道実証実験ライセンスへと昇華させ、現在に至るまでWeRideは唯一戸のライセンスを所有する自動運転企業だという。今回、それが有償サービスとして採用された形。
WeRideの自動運転レベル4プリインストール量産清掃車は2022年に正式リリース。労働力の高齢化、作業の安全に関する高リスク、設備の高排出、環境にやさしくないなどのペインを克服した。専属のクラウド・コントロール・プラットフォームを有し、今回は特にBEVを採用することで、道路清掃のみならず、散水・粉塵軽減、消毒用噴霧、生け垣整備など、さまざまな都市衛生業務サービスを提供する。
北京市経済技術開発区は2020年9月から世界でも初めての「路車・クラウド一体化」高次元自動運転エリアに設定され、3年をかけて、160平方kmにわたって、道路のスマート化、範囲内のネットワークの整備を進めてきた。中国では2024年、「路車・クラウド一体化」が注目ワードになっており、現時点でWeRideが路車協調にコミットしているかは不明だが、同区の強みである「路車・クラウド一体化」とも連携したいところ。
WeRideの自動運転清掃車は現在、広州、深圳、大連などでも展開しており、今回の北京での展開開始で、その動きを加速させていきそう。どの自治体としても必要な作業であることから、収益化が難しいとされてきた自動運転分野において、WeRideの独自の強みとなるか、注目される。
