
Geelyの李書福氏、NIOの李斌氏という両トップが調印式に参加。両者は李つながりではないだろうが、実は近しい。直近では2021年8月にGeelyが買収したロータスが湖北省武漢市で中国総本部を設立した際、NIOもロータスに出資していた。この前後からGeelyもバッテリー交換に興味を示しており、両者が将来的にバッテリー交換で提携する可能性は以前から指摘されていた。
ただしそれから2年以上が経過し、今ではGeelyも独自のバッテリー交換の研究開発、ステーションの整備を進めている。Geelyが再建を託された力帆(Lifan)も出資し、バッテリー交換に注力していたGeely傘下の楓葉(Maple)とともに再編された睿藍(Livan)がそれだ。また、Geelyお膝元の杭州では先日、アジア競技大会が開催されたが、そのタイミングで杭州におけるバッテリー交換ステーションが急増している。詳細は不明だが、公式スポンサーでもあったGeelyがこれに関与していた可能性は高い。
今回、李書福氏も言及しているが、Geelyにはすでにバッテリー交換ステーション整備のための「易易」というベンダーがあり、実際にステーション整備を進めている。「“易易”はすでに中国の多くの都市で運営しており、良好な効果を獲得、引き続き発展している」とした。
李書福氏は今回の協業で、「両者はバッテリー交換産業チェーンの協力を強化、バッテリー交換モデルの標準化や汎用化を加速していく」としたが、まさにこの点で、両者の協業はいきなりハードルを迎える可能性がある。両者のバッテリーの規格は現在までに当然不一致であり、両者のバッテリー交換ステーションが両者の車両で相互に使える、ということはありえず、どちらかが自社規格を捨てなければならない可能性が高い。規模から考えれば、NIO規格がベースになりそうだが、中国自動車の雄Geelyがそれを容易に受けれられるのか、両者の協業の推移は見守っていく必要がある。
