長安DEEPAL販売好調、タイ進出、CATL、ファーウェイと協業
中国国有OEM長安汽車のNEVブランド「深藍(DEEPAL)」は2023年11月、中国国内販売が1.6万台を超えた。この水準は中国新興OEMの主力勢と同等水準であり、立ち上げ1年程度と考えると驚異的。タイのモーターショーにも出展、タイ進出を目指す。また寧徳時代(CATL)との合弁や、長安とファーウェイの合弁など、話題も多くなっている。中国NEV市場のダークホースとなってきている。

DEEPALは現在までに、中型ハッチバック「SL03」(14.59-69.99万元)、中型SUV「S7」(14.99-21.79万元)を出しており、BEVも設定されているが、どちらかと言えばREEVに力を入れている。SL03の69.99万元というのはFCVで、中国勢として初めて出した量産型FC乗用車として知られる(ただしほぼ売れていない)。

11月はこれらに対してそれぞれ、「SL03i」「S7i」を設定、DEEPAL ADとDEEPAL OSを搭載した。DEEPAL ADは独自のADASであり、DEEPAL OSはやはり独自の車載OS。これらを搭載することで、フルシチュエーションのインテリジェントかつ楽しい移動空間を構築する、とした。また、「ハイブリッドの上限はDEEPALのスーパーREEV」と位置付け、11月17日に広州モーターショーで行った発表会を回想。

長安、CATL、DEEPALの三社合弁の時代長安動力電池有限公司は初めての87Ahバッテリーセルを開発、ラインオフした。高品質かつ急速充電に対応、耐久性や安全面などに技巧を凝らしたという。

また長安は2023年11月25日、ファーウェイと広東省深圳市で合弁会社を設立する協議に署名。もともと長安とファーウェイは阿維塔(AVATR)で協業関係にあったが、その関係をより力強く、AVATR以外のDEEPAL含む長安の他ブランドにもファーウェイ技術を搭載できる素地を作るものとして注目される。

DEEPALは11月後半、「SL03」を「L07」、「S7」を「S07」として、タイ進出を発表、タイ副首相から「造形のデザインや内装の体験は人を驚かせる」との評をもらい、その勢いで両車種をタイのモーターショーに出展した。タイ販売の具体的なスケジュールは不明だが、長安はそもそもタイ工場建設を進めており、その中にDEEPALが含まれているかどうかは不明だが、DEEPALが海外進出を強く志向していることを示していることは間違いない。