長城によるBYD車環境規制違反告発、背景に長城のじり貧状態?
長城汽車は2023年5月25日、声明を発表、生態環境省、国家市場監督管理総局、工業・情報化省に対して、BYDのコンパクトセダンPHEV「秦PLUS DM-i」、コンパクトSU PHEV「宋PLUS DM-i」では常圧油タンクを採用しており、自動車のガソリン蒸発による汚染物質の排出が基準を満たしていないと疑われることを告発したとした。BYDは間髪入れずこれを否定する声明を発している。中国でも民間OEM同士のガチンコバトルに注目が集まっているが、やや冷淡な向きもあり、長城汽車の無理筋を指摘する声が多い。そこには、特に長城汽車の代名詞SUVにおける深刻な販売減、それが完全にBYDに侵食されていること、また、BYDと違い長城汽車が新エネルギー車(NEV)で苦戦していることなどが挙げられている。