
中国新興OEM大手の蔚来(NIO)の共同ファウンダーである秦力洪氏は2023年1月28日、ユーザーとのミーティングの際、第2ブランド「阿爾卑斯(ALPS)」、第3ブランド「蛍火虫(Firefly?)」、NIO車に最適なスマートフォンの製造・販売事業、セダンEV「eT5」シューティングブレーク版について語った。
それによれば、現在の平均販売価格40万元以上のNIOとは違い、20~30万元という米テスラと同程度の価格帯を想定している第2ブランド「ALPS」は2024年中に納車を開始する、とした。さらにそれよりも安い価格帯が想定される第3ブランド「蛍火虫」は中国ではなく、欧州でのワールドプレミアを行い、その時期は2024年7~9月、とした。
「蛍火虫」の欧州発表の思惑としては、一つに欧州が典型的な小さめな車が主流を占める市場であるところにあり、NIOが目標とする自身を本当の意味でのグローバルブランドとすべく、「蛍火虫」は欧州をターゲットに絞った、欧州ユーザーが好むモデルを創出していく、とした。
また秦氏は、自社スマホ事業について、その開発に終わりが見えている、とし、2023年4~6月に、NIOのコアユーザークラブ「EP Club」に優先的に配布、内部試験と位置付け、最終調整をするという。7~9月には発売を開始する。このスマホはNIOの車載機との連動を極限までに高めたもので、スマホへの広告配信による事業化等を完全に否定、あくまでもユーザーがNIO車をよりよく使ってもらうために特化する、という。
写真が流出した「eT5」シューティングブレーク版については、これもまず欧州市場向け、と指摘。その後中国でも発売、時期は2023年7~9月の納車開始を目指すとしている。秦氏は「今までは中国ユーザー向けに車を作り、それを欧州ユーザー向けに変更して欧州で販売していたが、“eT5”姉妹車はその逆を試行して、より多くの友達に選択肢を豊富にしたい」と語った。
急落する株価について、業績が今も今後も一定期間赤字であるためそれはやむを得ない、とし、「今後10年、20年のために、赤字が続いても研究開発費を投入し続ける」とした。
