
中国新興OEM大手の蔚来(NIO)のベンチャーキャピタル部門である蔚来資本は電動車スタートアップ「至星」に数千万ドル規模のシードラウンド資金調達において出資したことが明らかになった。至星はNIOの文字通りの100万元(約1945万円)オーバーとなる超ラグジュアリーブランドと位置付けられる見込みだという。
NIOファウンダーの李斌董事長は内部会議で、この至星はNIOのインキュベーション・プロジェクトであり、「細かなセグメント市場における戦略的布石」と位置付けていたことが伝わっている。
報道によれば、超ラグジュアリーブランド至星は、「探検」「オフロード」をコンセプトにターゲティング、NIOの技術プラットフォームをライセンス供与を受けて独自に研究開発、ベースはNIOのプラットフォーム「NT3.0」で、同時にNIOによる800Vギガ急速充電、及びバッテリー交換の二つのモデルをサポート。こうした技術面のみならず、サプライチェーン、充電・交換インフラなどもNIOと共有していく。
「NT3.0」はNIOによる第三世代デジタル・プラットフォームで、E/Eアーキテクチャ、電気制御、スマート・コックピット、インテリジェント・ドライブなどを内包、現在は研究開発の過程で、2024年にこれをベースとしたモデルが発表される見通し。
至星は2025年、「NT3.0」に基づく初めてのモデルを発表、同時に海外市場でのIPO(新規株式公開)を目指すとしている。
NIOは2022年12月、すでに文字通りの100万元オーバー市場への参入を示唆しており、最初のモデルは「マイバッハSクラス」をターゲットとする、としていた。「探検」「オフロード」とはあまりマッチしないが、仮にそうであれば、100万元どころか、数百万元レベルの価格帯になることも想定される。
NIOのブランド多角化では、現状の40~65万元の他、15~30万元の「阿爾卑斯(ALPS)」、10~20万元の「蛍火虫(英名不詳。日本語では蛍の意)」の準備が進められていることが明らかになっていた。
