NIO、2030年販売台数世界TOP5目指す、険しいが秘策あり?
中国新興OEM大手の蔚来(NIO)はドイツ時間2022年10月7日、ドイツ・ベルリンのライブ会場「テンポドローム」で欧州発表会を開催したが、NIOファウンダー李斌氏は引き続きドイツに残り、精力的に活動しているようだ。その一環として、ドイツ紙の取材に答え、「NIOは2030年、販売台数で世界ランキングTOP5を目指す」とした。現在のランキング第5位はステランティスで500万台ほど、対するNIOは年間販売10万台ほど。あと8年、可能性はあるのか。

2030年と言えば、米テスラが年間2000万台の製造・販売を目標に掲げている年。年間2000万台は現在の第1位トヨタと第2位VWを合わせた数となる。李氏は2030年、世界ランキングTOP5のハードルはやや下がり、300万台ぐらいで達成可能だ、と見る。その詳しい根拠は不明だが、あと8年で世界の自動車販売はより大きな変革期を迎えると分析しているようだ。

仮に2030年、世界ランキングTOP5入りには現在の500万台規模が必要と仮定した場合、NIOは今後の数年で、毎年平均56%の成長を果たさなければならない。テスラの2030年目標の場合、この毎年の平均成長率が35.82%となるため、現在からみれば2030年に2000万台の製造・販売は途方もない数値に見えるが、今までのテスラを見てみると毎年3割成長は可能性が皆無とは言えない。

しかしNIOは中国特有の爆発的成長を加味したとしても、厳しい。李氏が言う2030年TOP5入りには300万台で十分という説に従っても、毎年の平均成長率は42%が必要。この自身はどこから来るのか。

NIOは現在、「第二のブランド」として価格帯15万元~30万元の「阿爾卑斯(ALPS)」を準備しており、今回李氏はこのALPSについて、2年内に発売開始する、とした。また、さらに将来的には10万元~20万元の価格帯になる見込みの「第三のブランド」を準備中ともされる。

40万元以上の完全なラグジュアリーながら、月販1万台を超え、それをキープしてきているNIOが、極端に安い価格帯のサブブランドを展開することで、爆発的に販売台数を伸ばせる、との目途が、李氏の中では立ったのかもしれない。