
ファーウェイが2022年7月に発表した配車サービス「Petal出行」について、2022年9月2日、新たな拡張計画が進行中であることが明らかになった。今まで北京、深圳、南京の3都市程度での展開だったが、これを機に「Petal出行」は中国全土への進出を目指すことになる。その足掛かりとなるのが、国有OEM三社が出資する大手配車サービス「T3出行」との協業で、現在ファーウェイは「T3出行」との協議を進めているという。
以前までの中国配車市場は、滴滴(DiDi)の一人勝ちだったが、2021年7月にサイバーセキュリティ審査が起動されて意向、DiDiは失墜、その分競争が激化した。その間に「T3出行」の他、上汽集団系の「享道出行」、広汽集団系の「如祺出行」、吉利(Geely)系の「曹操出行」などが伸長、これら実体配車サービスベンダーと連携したプラットフォーム型のテンセント系美団(Meituan)、アリババ系高徳(Amap)、バイドゥ・マップなども成長を遂げている。
ファーウェイは「Petal出行」の発表当初より、優良なベンダーとの協業を進めていくと宣言しており、その意味では上述のプラットフォーム型に属し、自車で車両やドライバーなどは抱えない見込み。多くのベンダーと協議を進めているようだが、現在までに「T3出行」との協議がスムーズに進んでいるという。
ある業界関係者は、ファーウェイと「T3出行」との協業は、単に「Petal出行」の配車サービスにとどまることなく、ファーウェイが得意とする新エネルギー車(NEV)分野や、自動運転などにも広がる可能性があるという。
ファーウェイは2022年7月27日、自前のOS「鴻蒙3.0(HarmonyOS 3)」において、「Petal出行」をローンチしたと発表した。ファーウェイによれば、「Petal出行」の特徴としては、ファーウェイが独自に開発したデジタルマップ「花弁マップ」を採用したプラットフォーム。HarmonyOS 3に標準搭載されている「Petalマップ」を通じて「Petal出行」を使用できるという。
「Petalマップ」は現在、いわゆるスマホアプリとしてダウンロードを開放していない状態だが、ファーウェイが中国民間OEMの賽力斯(SERES)と展開する「問界(AITO)」のモデルには標準搭載されているという。
