
中国新興OEM大手の蔚来(NIO)が「第三のブランド」を用意していることが分かった。既存・既販、40万元以上の「NIO」の他、「第二のブランド」として15万元~30万元の最近社内コードが流出した「阿爾卑斯(ALPS)」に次ぐブランドで、10万元~20万元の価格帯になる見込み。
「第二のブランド」ALPSの詳細な情報もまだ多くはない。次世代の「NT3.0」技術や、NIOの自社製造となる新型バッテリーを搭載、2024年下半期に納車を開始する、として、安徽省合肥市の新橋工場拡張契約を取り交わし、その年間生産能力は50万台。米テスラ「Model 3」「Model Y」よりも価格が安く、やはりバッテリー交換モデルとなる見込み。
これに続く「第三のブランド」となると、ほとんど価格帯しか伝わってこず、詳細は不明。ただし、NIO、ALPS、そしてこの第三のモデルはいずれも独立運営されるブランドとなる見込みで、トヨタ-レクサス、VW-アウディのような関係になると思われる。そのため、ALPSに続き、「第三のブランド」のスタッフを急募している最中だという。
中国新興の象徴として、初期には他を圧倒した販売台数を示したNIOだが、近年はより価格帯の低い理想(Lixiang)、小鵬(Xpeng)に後塵を拝すことも多くなり、合衆(HOZON)の哪吒にも抜かれている。
また、2021年7月以降は半導体不足や、新型コロナウイルスのまん延によるサプライチェーンの混乱で急激に販売台数を落とす場面も見られた。決算期になると収益性が問題視されるが、それ以外では基本販売台数で議論されることの多い中国では、「NIOの凋落」として報じられることもある。
ただし、足元では「eT7」「eS7」「eT5」など新型モデルを続々と発表している。また、欧州での展開にも新たな動きがある。海外でもバッテリー交換ステーションの整備を加速する予定だったが、最近まであまり動きがなく、当初目標を大幅に下回る状況が続いていたが、ハンガリーのブダペスト大都市圏ペスト郡ビアトルバギーにバッテリー交換ステーション製造工場を立ち上げると発表した。現在の第二世代ステーションから次世代第三世代ステーションの開発も進んでいる、とされている。
