中国イノベーション指数、20年は05年比2.426倍、前年比6%増
中国国家統計局が2021年10月29日に発表した中国イノベーション指数は、2005年を100とした時の指標が242.6となった。前年比6.4%増。つまり05年比2.426倍。この中には一人当たりGDPやR&D経費などが含まれ、この15年、日本がほぼゼロ成長だったのに対して、中国はイノベーション分野という切り口でもおよそ2.4倍増していることが分かった。この指数は、環境・投入・算出・成果の四つの分指数からなり、各分指数は5~6つの項目に分かれており、全21項目の05年比指数も今回、公表された。

中国イノベーション指数、各分指数及びそれぞれの項目別の推移
各分指数の中で、最も高い成長を示したのが、どれだけのものを生み出したかを示す算出指数。特に「研究人員1万人当たり市場取引額」では05年比6倍近くに達しており、「R&D人員1万人当たり特許数」でも同5倍を超えた。最も低調だったのが成果指数で、「新製品売り上げの全体に占める割合」は同5倍以上、「1人当たり売上高」は同3.5倍になったが、「ハイテク製品が輸出全体に占める割合」は2005年とほとんど動きがない。