激増する中国自動車輸出、世界中で日本勢との競争激化の可能性
中国の自動車輸出が最近、激増している。ここ10年、月間輸出台数が10万台を超えるのはわずかしか確認できていなかったが、2020年10月以降、一貫して10万台を超えており、2021年は毎月10万台を上回るペース。さらに2021年4月以降はコンスタントに15万台を超えるようになっており、月間輸出台数20万台をうかがう勢いを見せている。

背景には、中国全体の輸出強化戦略があり、それとも連携する「一帯一路」構想がある一方で、中国自動車の実態がうかがい知れない過剰な生産能力を輸出によって解放していくこと(ただし、中国の自動車生産能力の余剰は少なく見積もっても数千万台レベルであり、年間数百万台輸出したところで抜本的な解決は期待できない)、また米テスラ上海工場を含む新エネルギー車(NEV)の輸出も増えており、世界最先端のNEV強国を目指す中国の国策に沿ったものとも考えられる。

このまま増え続ければ、やはり自動車輸出が大きな原動力となっている日本勢と、世界各地で競争が展開され、軽視できない状況になることが予想される。工業・情報化部(工信部)は先日、「2021年中国自動車産業発展年報」を発表、それによれば、2020年時点の自動車輸出国シェアが明記されており、その数値は思いの他偏りは少なく、ハイエンドの欧州・北南米市場にも台数を伸ばしていることが分かる。