中国自動車工業完成車メーカーTOP20、新興NEV2社ランクイン
中国自動車工業協会などは2021年7月28日、四川省徳陽市で、第17回中国機械工業TOP100、自動車工業完成車メーカーTOP20、部品メーカーTOP30企業情報発表会を開催した。そのうち、売上高ベースによる自動車工業完成車メーカーTOP20では、1位から5位までと、7位に中国中央国有六大OEMがランクインし、6位吉利(Geely)、9位BYD、10位長城の民間三社、12位奇瑞(Chery)、13位江淮(JAC)など地方国有の他、15位蔚来(NIO)、19位理想(Lixiang)の新興NEVメーカーがランクインした。

1位の上汽集団の売上高が約7400億元、そこから順位が下がるごとに1000億元前後それぞれ下がり、5位広汽集団、6位Geelyそれぞれは3000億元台、10位長城汽車までが1000億元以上となった。それらと比べると、ランクインしたとはいえ新興NEVは15位NIOが163億元、19位Lixiangが84億元にとどまるなど、格差の大きさを改めて示した形。

ただし、例えば10位長城汽車は2025年までに売上高目標として現状の6倍、6000億元を掲げるなど、中国OEMの業績拡張への意欲はとどまるところを知らない。そういう意味では、伸びしろとしては新興NEVの方が大きく、まだランクインしていない新興Big3の一角、小鵬(Xpeng)含め、今後数年でこのランキングも大きく変動する可能性がある。