insights(インサイツ)について

インサイツは上海を本拠とする、2002年設立の調査会社です(当時は上海サーチナ)。今や超大国の中国ですが、そのマーケティングリサーチの歴史は浅く、インサイツはその草創期に設立された、今も現存する貴重な一社と言えます。株式会社NMSは、そのインサイツの東京事務所を代行運営しております。

インサイツは中国において、自社のオンラインパネルを完全に一から構築、20年近い年月を経て、今では中国全土(香港・マカオ・台湾除く)に分布する計150万人以上(2019年末現在)のオンラインパネルを抱え、中国消費者のインサイトを探求し続けてきました。

中国の自動車市場について

その蓄積を生かした中国での調査事業において、インサイツにとって最大のカテゴリとなっているのは「車」。中国は日本のほぼ7倍に相当する年間2800万台規模の新車が販売される、世界最大の市場です。

中国自動車市場は、今までの自動車市場をけん引してきた、米国、日本、ドイツの各国内市場を合わせたよりも大きくなっているのが現実です。

そして、100年に1回の変動期といわれる昨今、中国でも例外なく、むしろその市場規模の大きさを生かして、世界を引っ張るような速度で、CASE、MaaSなど次世代モビリティサービスが進展しています。

それがいわゆる中国イノベーション。

その速度や技術力の向上はまさに「進撃」であり、世界中に大きなインパクトを与えています。今や、中国自動車業界・産業動向を知らずして、自動車産業そのものが語れなくなってきています。

「CHINA CASE」とは?

この状況において、インサイツでは2017年から「CHINA CASE」プロジェクトを始動、中国のCASE(Connected=つながる,Autonomous=自動運転,Shared&Service=シェアード,Electric=電動化)やMaaS、自動車産業についての情報収集と日本語によるレポーティングを開始しました。

机上の情報収集にとどまらず、中国現地の取材可能なエリアには積極的に出向き、実際動向を把握しているため、よりリアルな中国自動車業界の「今」を映し出しています。

定期・不定期に多くの既存顧客様に配布してきた、大好評のこの「CHINA CASE」を今回、2020年1月を機にウェブサイトとしての展開を開始いたしました。

具体的には、インサイツ研究員が今までに蓄積し、これからも蓄積していく中国CASE及び中国自動車業界・産業動向の情報に対して、PPT形式でお手元にお届けするサービスとなります。
当サイト「CHINA CASE」のサービスへ
■お問い合わせ
chinacase.xyz(運営:株式会社NMS 担当:有田)
メール:info@chinacase.xyz
電 話:03-4283-2829

当サイトのドメインに対する思い

現在の中国の現実を前にして、世界的自動車大国・日本といえども例外ではなく、「XYZ(後がない)」という意味を込め、当サイトのドメイン(chinacase.xyz)を設定させていただいております。

なお、これは今現在日本のネット言論上で言われている「敗北主義」とは対極の立場です。確かに中国イノベーションの進撃は脅威には違いありませんが、実は突っ込みどころもたくさんあるものです。少なくとも今のところは。

今、手を打てば、日本の底力から言えば、中国を十分制し得るし、中国から利益を得ることも可能だと考えられ、対中国との争いを助長するというよりは、協力・協調しながら、中国の良い部分を吸収・消化するという、日本の最大の強みを生かせる余地が十二分にあり得る、というのが、当サイトのスタンスです。

CASEについて

CASEは、自動車における以下の頭文字で、2016年9月のパリモーターショーでメルセデス・ベンツが発表したことが端緒とされています。

Connected - つながる車(コネクテッドカー)
Autonomous - 自動運転・自動運転車
Shared - カーシェアリング・ライドシェア
Electric - 電気自動車

自動車業界のいわゆる「100年に一度の大変革期」を象徴するキーワードです。

中国ではこれに先立つこと1年余り、2015年5月、第7回中国自動車ブルーブックフォーラムで「汽車四化」が提唱されていました。

電動化 - Electric
智能化 - Intelligent
電商化 - Electronic Commerce
共享化 - Shared

2016年9月のメルセデス・ベンツ「CASE」と類似点もありますが、違いもあり、また、ベンツが欧米らしくアクロニムを意識したものとなっているのと違い、中国では「化」で揃えることに主眼が置かれたようです。

新車・中古車を含むすべての自動車取引やアフターサービスにおける部品等の調達など、すべての自動車に関連する取引がEC化していく、という、「電商化」はその後、確かにそうした傾向に今現在も進んでいますが、中国でもいつしか言われなくなり、2016年9月以降、「汽車新四化」として、CASEがベースになってきます。

ただし、Autonomous(自動運転・自動運転車)を「智能化(Intelligent)」に置き換えるなど、「CASE」にならない概念も提唱され、また、結局Connected(つながる車(コネクテッドカー)とAutonomous(自動運転・自動運転車)は共通部分も多く、「智能化(Intelligent)」に概括できるとして、下記のように「汽車新三化」にまとめることもあります。

電動化 - Electric
智能化 - Intelligent
共享化 - Shared

以上のように、中国ではCASEが概念として完全に定着しているわけではありません(日本でもCASEの認知はおそらく業界関係者どまり)。「新三化」は例外的ですが、「新四化」(2015年5月「四化」の新しい版というよりは、「今後の趨勢」という意味を込めた「新」)はたまに使われる用語になっています。